農村の原風景を今に伝える「稲倉の棚田」
『稲倉の棚田』では、皆様と地域ボランティアやNPOの協力により、この貴重な文化遺産の存続を模索しています。
稲倉の絶景のみならず、棚田ならでは昔ながらの稲作作業やアソビとマナビを、ぜひご一緒に楽しみましょう。
「日本の棚田百選」に認定されたのを契機に「遊休荒廃地が増えた棚田を昔の姿に戻したい!」その想いを持つ地元住民による「稲倉の保全と活性化をすすめる会」が発足され、ボランティアによる荒廃田の伐採及び草刈りを繰り返し、少しずつ綺麗な棚田が見られるようになりました。
その後地域・JA・行政の関係団体を統合して「稲倉の棚田保全委員会」になり、より多くの方が稲倉の棚田に関わってもらうため、オーナー制度や学校体験学習の受け入れ、各種イベントなど幅広く活動するようになりました。
上田市の北東部、殿城地区に位置する信州上田 稲倉の棚田。
稲倉の棚田は、畦畔に多数の横穴式古墳が組み込まれてることから、古墳時代またはそれ以前(少なくとも1300年以上前)からこの地に人々の営みがあり、その歴史の中で棚田が築かれたと考えられます。
土手は石垣と土壁の混合した巧みな調和により造られ、稲倉川に沿った延長2.5km、標高差260mにわたり山裾から谷あいを登りながら大小様々な形状の田が広がっています。
その見事な景観から、平成11年7月に「日本の棚田百選」に選定されました。
稲倉の棚田は急傾斜地にあり、田んぼの形・大きさも様々なため、要する労働に対しての収量は極めて少なく「農業」が成立しません。しかし、人が手入れする棚田は崩れやすい山を支え、田んぼの保水機能は洪水を防ぎ、虫や生き物の住み家となります。なにより日本人の心に染み渡り、外国人にとっては驚くべき農業遺構である「日本の原風景」がそこにはあります。
今後ともこの素晴らしい景観を保ちつつ、より多くの方々に稲倉の棚田に訪れていただき、心安らぐ美しい場所、誇るべき場所として後世に遺したいと願っています。
しかし、現実は「ボランティアの高齢化」「人材不足」「恒常的な資金難」「地域おこし協力隊の卒業」等により保全活動継続が困難な状況が増しており、ご来場の皆様や行政によるご支援が必要です。
棚田で農作業を体験することができて、収穫した棚田米を貰える制度です。自分にあった3つのプランがあります。水の管理、草取り、草刈りの日常作業はおまかせ。田植えと稲刈りだけの体験でもお気軽にご参加いただけます。天日干しの美味しい棚田米を味わってください。
棚田の酒米田にて、上田市柳町の岡崎酒造と一緒に農作業を体験することができます。収穫した酒米はレクチャーを受けながら、搾りたての無濾過生原酒を酒米オーナー専用瓶に詰めます。醸し出された「信州亀齢 稲倉の棚田産ひとごこち純米吟醸」を一般販売前にいただける制度です。
営農時期以外の棚田にテントを張り、耕耘機での「田起こし」作業を楽しみ、北アルプスを見渡しながらキャンプファイヤーや星空を楽しめちゃう宇宙初の試み。
各地での棚田CAMPのはしりとなった稲倉キャンプです。
春と秋に開催予定です。
一夜限りの夏の夜、あたりが夕闇に包まれる頃、千本のろうそくの灯りが棚田を幻想的に浮かび上がらせます。
例年、7月の最終土曜日に開催しています。
暖かな太陽エネルギーを日中に蓄え、ほのかなLEDの輝きと稲倉の夜を彩るイルミネーション。特別なゆらぎを持つLEDと上田の夜景、満天の星空の3点セットをご覧ください。
開催は8月の毎週金曜・土曜日で、日没から21時まで開場します。
稲倉の棚田はボランティアで維持して公開してますが、私有地です。
ご来場の皆様には以下のお願いをしておりますので、ご配慮とご注意をお願いします
・入場時に「保全活動協力金」のご寄付をいただけると助かります
・駐車場閉鎖時は域内の立ち入りはできません
・許可なく私有地内を車両走行したり駐車することはできません
・舗装農道の散策はご自由ですが、畔に入る場合は事前にご申告ください
・田んぼ内は土作りをしていますので、許可なく立ち入らないでください
・持ち込んだ物はすべてお持ち帰り下さい
・当たり前ですが、吸い殻、飲食ゴミ等の不法投棄を禁じます
お問い合わせ:
稲倉の棚田保全委員会
〒386-0004
長野県上田市殿城2889-1 稲倉の里農村交流館
※営業:9:00~17:00(月曜定休日・不定休)
TEL : 0268-75-4808 / FAX : 0268-75-4807
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